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「リスキーな選択」。ディ・マッテオのシャルケ監督就任に国内は懐疑的。その選択の裏にマインツ前指揮官?

シャルケは、イェンス・ケラー監督を解任してロベルト・ディ・マッテオ氏を後任に指名した。しかし、ドイツ国内では懐疑的な意見が多い。一発屋のイメージが強く、第一候補ではないことが不安視されている。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

注目度は抜群。地元メディアはドイツ代表以上の取り扱い

「リスキーな選択」。ディ・マッテオのシャルケ監督就任に国内は懐疑的。その選択の裏にマインツ前指揮官?
シャルケは、イェンス・ケラー監督を解任してロベルト・ディ・マッテオ氏を後任に指名【写真:Getty Images】

「グアルディオラ以来の最も大きな取引」としたのは、2014年10月8日付の大衆紙ビルトである。

 7日、ブンデスリーガ1部所属のFCシャルケ04は公式HPで、2012年12月より同クラブの指揮を執ったイェンス・ケラーの解任を発表する。成績不振とチーム・パフォーマンスの不安定性が主な理由だ。 

 代わってシャルケの指揮を任されることとなったのが、2012年にチェルシーにおいて、アンドレ・ビラス・ボアスに代わる暫定監督としてチャンピオンズリーグとFAカップの2冠を達成したロベルト・ディ・マッテオである。

 8日付のビルト紙は「ケラーは今やシャルケの過去となった。未来の名はディ・マッテオと言う」と記した。

 同紙によれば、2013年の早くには、シャルケのスポーツ・ディレクター、ホルスト・ヘルトはディ・マッテオに接触していた。しかしチェルシーの職を解かれて間もなかったため、ディ・マッテオは断ったという。

 8日付のビルトは1ページを割いてケラーの解任とディ・マッテオの就任を取り扱った。9日付のルール地方の地元紙レヴィアシュポルト、キッカー紙それぞれの一面をディ・マッテオの姿が飾るなど、メディアでは11日に欧州選手権予選のポーランド戦を控えるドイツ代表以上の取り扱いとなっている。

 それでいてディ・マッテオの就任に対するドイツ国内の反応は懐疑的である。

 9日付のレヴィアシュポルト紙では、「賛成+反対」というコーナーの中で、同紙記者のハイコ・ブースマン氏とマルク・フリードリッヒ氏が、「ディ・マッテオは正しい選択か?」というお題の下、それぞれ賛成、反対の立場に立って論を展開した。

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