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ミュラー、FIFAのインタビューに「常に進化する」

text by 編集部 photo by Getty Images

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『FIFA.com』のインタビューを受けたMFトーマス・ミュラー【写真:Getty Images】

 13日、FIFAの公式サイト『FIFA.com』のインタビューに、ブラジルW杯を優勝しシルバーブーツ、シルバーボールを受賞したドイツ代表のMFトーマス・ミュラーが答えている。(https://www.footballchannel.jp/2014/10/07/post50827/ 参照)

 2010年南アフリカW杯では、得点王とベストヤングプレーヤーに輝いたミュラー。2014年は個人タイトルこそ2位だったものの、W杯王者に輝いている。2か月以上経った現在、どのような心境なのかFIFAが尋ねている。

 まず、決勝の夜のことをどのくらい思い出すかという問いにミュラーは「シーズン中に思い出すことはそう多くはないよ。次の試合のことを考えないといけないからね」と答えた。しかし、私生活でいまだお祝いの言葉を述べてくれる人がいるようで、そういった時に長くはないが思い出すという。

 W杯に優勝したことで、代表チームの雰囲気は達成感で満たされたというミュラー。しかし「喜ぶ間もなく、EURO2016予選の試合がある」と残念がった。それでも「僕たちは世界王者として証明しなければいけないし、日程はすでに決まっている」と、目の前のことに全力を尽くすつもりだ。

 個人的には変わったことは特にないようだが、「世界一以上のタイトルはもうない。バイエルン(・ミュンヘン)でも同じだった」と頂点を極めてしまったと話す。しかし「だからこそ、常に勝たなければいけない」と常勝軍団の使命を笑顔で打ち明けた。

 W杯制覇のために重要なことは「決勝で勝つこと」と冗談交じりに答えた。そして、「まじめな話、決勝で実力差はほとんどなかった。少しの運が必要だった。もちろんチームワーク、気持ちも大事だったけど」とギリギリの勝利だったと語っている。そして決勝だけでなくその他の試合に関しても「相手よりもすべて上回る必要があった。全てね」と明かしている。

 さらに、選手はもちろん、監督やスタッフが一丸となって成し遂げたものだとチーム全体を称賛している。加えて、「個人タイトルは重要なことではない。しかし、賞をとったことに満足せず、常に進化していく必要がある。そうでなければ意味がない」と向上心を忘れない。

 多くの選手が代表を引退した今、ミュラーのエースとしての進化に期待がかかる。

【了】

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