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「アイデンティティーが一致する」。アトレティコを変貌させたシメオネ監督。3年目迎え「大きな幸せ」

text by ルイス・アスナル photo by Getty Images

「アトレティコではとても幸せだ」

――クラブで3年目を迎えるわけですが、毎シーズン最低1タイトルは制覇していますね。後はCLだけです。頂点についたと思いますか?

「このクラブの頂点はどこにあるか分からない。いまだに探し続けている。だから常に向上しようとしている。今、私にとって唯一の挑みは、競えるチームを結成することだ。今のところは良く競えている。

 昨季の成果はクラブの歴史に永遠の思い出として残るが、今季はまた違う新しいシーズンだ。昨季と同じではなく、今のチームを昨季のチームと比較はできないと自覚している。我々は競争力を探し求め、再びクラブをCL圏に導きたい」

――アトレティコとは後2年の契約がありますが、これから2年、あなたの未来はここに在ると思いますか?

「私の未来はまずマラガ戦(22日のリーガ第11節)だ。私は常に明日でも解任されると考えながら生きている。そうすると毎日精神を集中している状態でいられるからね」

――しかし、これだけ長い間同じクラブの監督は務めた経験はありませんね?

「何事においても初めては必ずある。これだけ愛し、自身のアイデンティティーと一致するクラブに3年もいられるのは大きな幸せだ」

――時折、金銭面やスポーツ面よりハートを考慮して判断しますね

「私の人生では、頭を使うよりハートでの判断がより多かった。間違うこともあるけど、私の生き方だ」

――ここで続行するためにオファーを蹴ったことはありますか?

「唯一言えるのは、アトレティコではとても幸せだと言うことだ」

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