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「アイデンティティーが一致する」。アトレティコを変貌させたシメオネ監督。3年目迎え「大きな幸せ」

text by ルイス・アスナル photo by Getty Images

「この自信、安定感と辛抱を保てるように願う」

――今季は既にマドリー相手にスーペルコパ・デ・エスパーニャを優勝しましたが、それだけで満足しますか?

「私を知っているのなら、何にも満足しないと分かっているはずだ。常に成長したい。私にとっての最大のトロフィーは、チームの10人もが変わったにも関わらず、クラブが求める目標を達成できることだ。それが一番重要だ」

――確かに、多くの主力メンバーが去ってしまいました。補強に関してはクラブにもっと期待していましたか?

「いや。クラブが獲得できる選手と、我々が欲しいアイディアを混ぜて検討した」

――新メンバーは、あなたが期待しているレベルに達していると思いますか?

「思う。例えばマンジュキッチは、ここ5試合4得点も挙げた。グリエーズマンはコルドバ相手に2ゴール決めた。その後の2試合で起用しなかったが、全てOKだ。マルメ相手にはファンタスティックな試合をした。ソシエダ戦で続けて先発したが、この時は上手くいかなかった。

 チームの長所がどれか自覚しながらやらねばならない。その長所とはロッカールームでのことだ。この自信、安定感と辛抱を保てるように願う。ロッカールームの中で強くいられれば、外でも自然と上手くいく」

――新メンバーの一人、GKモジャはクルトワの後釜として強烈なプレッシャーがあったはずです。彼のパフォーマンスに驚いていますか?

「チーム全体と同じく良くやっていると思う。でも彼だけではない、チャンスを待ちながら頑張っているオブラクもいる」

――そのオプラクは、現在リーガ歴代最高額のGK(約22億4000万円)ですがベンチにいます

「それを言うなら他も見渡さねばならない。この前はルイス・スアレスだってバルサのベンチにいたよ。3800万ユーロ(約53億2000万円)かったイジャラメンディだって1年間プレー出来ずにいる。全ては、一人一人の視点による」

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