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復活したマンUだが――。270億円補強は成功だったのか? 今冬、「“銀河系”の赤い悪魔」誕生の可能性も

text by 田邊雅之 photo by Getty Images

ベイル獲得で「“銀河系”の赤い悪魔」が誕生するのか?

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ディ・マリアの獲得をはじめ、2014年の夏には大型補強を敢行した【写真:Getty Images】

 事の真相はさておき、1月に幕を開ける冬の移籍市場は、ファン・ハールにとって新たな名誉復権の舞台となる。

 夏の移籍市場では攻撃陣の獲得が目玉になっただけあり、今回、現地のタブロイドではディフェンダーを筆頭に、守備的MFやアンカーの名前が数多く取りざたされている。ディフェンダーではマッツ・フンメルス(ドルトムント)、ロン・フラール(アストン・ヴィラ)、ニコラス・オタメンディ(バレンシア)、ファビオ・コエントラン(レアル・マドリー)、中盤ではケヴィン・ストロートマン(ASローマ)、セルヒオ・ブスケッツ(バルセロナ)、マルコ・ヴェッラッティ(パリSG)、ナイジェル・デ・ヨンク(ACミラン)等々。

 片や攻撃的な選手では、エンソ・ペレス(ベンフィカ)、ニコラス・ガイタン(同)、ファン・クアドラード(フィオレンティーナ)、そしてガレス・ベイル(レアル・マドリー)などの獲得が噂されている。

 きりがないのでこれくらいで切り上げるが、噂の中には比較的信憑性や説得力に富むものもあれば、「クラブ関係者の話によれば」という名目で、記者が個人的な希望的観測や憶測で述べているものも少なくない。

 とりわけベイルなどは、単品で1億1700万ポンド(約217億円)の値札がついているとされる。代理人はユナイテッドへの移籍を真っ向から否定、ファン・ハールは明言を避けるといった状況が続いているが、いずれにしてもユナイテッドが冬の移籍市場でキーマンになるのは間違いない。ベイルの移籍が実現するようなら、ユナイテッドは「赤い悪魔」改め、「“銀河系の”赤い悪魔」に成り上がる。

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