ジャッジの見極めとSBの裏
危なげなく3連勝でグループDを首位通過。あえて修正点を探すなら、ファウルが多くFKを与えすぎることだろうか(ヨルダンはさらにファウルが多かったが)。今大会の日本は「フィジカルが強み」(ウィルキンス監督)と言われるぐらいで、これは過去になかった日本の新しい特徴といえる。これは中東勢に対しての評価であり、アジア限定の話ではあるけれども、かつてはアジアでもフィジカルが弱いとされていたのだ。
ただ、アジアカップのジャッジがコンタクトプレーに神経質なためにファウルをとられてしまっている。W杯でも毎回レフェリングの新しい基準を打ち出すために大会序盤は違和感を持つことが多いのだが、グループリーグを過ぎると落ち着いてくるものだ。アジアカップも同じならいいのだが。
ヨルダン戦でもう1つ気になったのは、SBの裏のスペースをつかれていたこと。左サイドの長友と乾(清武)のコンビネーションの問題なのか、それともCBのカバーリングが遅いのか、いずれにしても裏のスペースに入られていた。
とはいえ、チームとしての完成度は上がってきていて、交代メンバーも含めてすっかりまとまったと言っていいだろう。後半に岡崎と代わって出場した武藤から香川へのアシストも絶妙だった。ただ、優勝候補の日本にとってグループリーグはチーム作りのための通過点であり、ここからが真価を問われる試合になる。
【了】
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