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「サッカー本大賞2015」ノミネート作品12冊の魅力を紹介!

2月11日(水)に発表される「サッカー本大賞2015」の大賞受賞作。今回は2014年度(2014年1月1日~11月30日)に発売されたサッカー本(実用書、漫画をのぞく)すべてを対象に12作品がノミネートされている。

text by 編集部

サッカー本大賞/翻訳サッカー本大賞が決定!

「サッカー本大賞2015」ノミネート作品12冊の魅力を紹介!
サッカー本大賞の授賞式は2月11日(水・祝)秋葉原UDXシアターにて行われる

 2月11日(水)に発表される「サッカー本大賞2015」の大賞受賞作。第二回目の開催となる今回は2014年度(2014年1月1日~11月30日)に発売されたサッカー本(実用書、漫画をのぞく)すべてを対象に下記12作品がノミネートされている。

 そしてこのほど、選考委員長の佐山一郎氏(作家/編集者)、選考委員の幅允孝氏(ブックディレクター)、速水健朗氏(ライター/編集者)、大武ユキ氏(漫画家)による最終選考会が行われた。

 サッカー本大賞の今後の方向性を見据えるうえでも大事な選考となったが、長時間に及ぶ最終選考では、選考委員がさまざまな意見を交わして議論は次第に熱を帯びていった。

 活発な議論が行われる中、ついにサッカー本大賞/翻訳サッカー本大賞が決定。気になる選考の結果は、2月11日(水・祝)に行われる授賞式で発表される予定だ。

<サッカー本大賞2015 ノミネート作品 計12作品>
※2014年1月1日発売~11月30日発売タイトルから選考(タイトル五十音順)
★は翻訳本

 大賞発表に先駆けて、今回は選考委員の推薦コメントとともにサッカー本大賞にノミネートされた12冊を紹介する(タイトル五十音順)。

『アギーレ 言葉の魔術師』(ぱる出版)
小澤一郎 著

【選考委員評(佐山一郎)】
アギーレに関するコア情報が実はほとんどない。そんな「世界同時性」と程遠いイビツとも言える状況下で、スピーディかつ弁証法的に著した必読書。戦術、育成論の最前線に立つ著者に豊かな将来性を感じた。

『あなたの見ている多くの試合に台本が存在する』(カンゼン) ★
デクラン・ヒル 著/山田敏弘 訳

【選考委員評(幅 允孝)】
八百長問題が世間を騒がせている中で時期的にもタイムリーだし、八百長が良い・悪いということではなく、「なぜそれが起こるのか?」という根本的な仕組みを綿密かつ学術的に明らかにしている興味深い本。

『礎・清水FCと堀田哲爾が刻んだ日本サッカー五〇年史』(現代書館)
梅田明宏 著

【選考委員評(佐山一郎)】
“サッカー王国清水”はいかにして生まれたのか。日本サッカーの稗史(はいし)を往年の名物指導者・堀田哲爾氏を軸に知ることができる。630ページにも及ぶ2段組みの大河ノンフィクションに7年の歳月をかけたというだけあって資料的価値も高い。

『蹴る女 なでしこジャパンのリアル』(講談社)
河崎三行 著

【選考委員評(佐山一郎)】
なでしこジャパンについて丹念に取材した本格派ノンフィクション。大胆で過剰なイラストレーションを使った装丁をめぐって好みが分かれたが、多くの人に手にとって欲しい力作。

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