FIFA規則に違反? ニース移籍直後に退団
特にビッグニュースもないまま、2月2日の深夜、静かに幕を閉じた今冬のメルカート。だがフランスでは、ちょっとした騒動が起きている。
ニースと契約を交わして4季半ぶりに母国リーグへ復帰を果たすはずだった元フランス代表のハテム・ベン・アルファが、『1シーズンにプレーできるのは2クラブまで』というFIFAの規則に違反しているとして、今季のニースでのプレーを禁じられたのだ。
たしかに、開幕時にはプレミアリーグのニューカッスルに所属し、8月下旬にハル・シティにレンタル移籍したベン・アルファは、プレミアリーグで今季すでに2クラブに属している。
しかし、ハル・シティに移籍するまでの8月の3試合は、ニューカッスルではメンバー入りもしていない。よって実際にプレーしたのは、ハル・シティでだけであり、ルール上なんら問題ないはずだった。
ところが、まだニューカッスルに籍があった8月25日、U-21プレミアリーグ第2節レディング戦にフル出場し、ゴールまであげていた。
すでにパーデュー監督の構想外だったベン・アルファは「この試合に出なければ罰する」と言われてオーバーエイジ枠で出場したとのことだが、問題の焦点はU-21の試合を公式戦とカウントするかどうかだ。
U-21プレミアリーグはイングランド独自のトーナメントであり、フランスにも2軍や若手が出場するリーグがあるが、これはCFAと呼ばれるアマチュアリーグに属していて、プロリーグの公式戦にはカウントされない。よってニース側には、U-21リーグでの出場が考慮されるという考えはなかった。