規約違反はないが…。ニース移籍も即退団のベン・アルファ。有能な選手を潰した“お偉いさん方”

ニースに加入したアテム・ベン・アルファだが、数日後にまさかの退団。イングランドの2クラブでプレーしたためとされているが、1つはU-21であり、ルール違反ではない。才能の流出が嘆かれるフランスは、自らの手で有能な選手を手放した。

2015年02月09日(Mon)15時08分配信

text by 小川由紀子 photo Getty Images
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FIFA規則に違反? ニース移籍直後に退団

規約違反はないが…。ニース移籍も即退団のベン・アルファ。有能な選手を潰した“お偉いさん方”
アテム・ベン・アルファ【写真:Getty Images】

 特にビッグニュースもないまま、2月2日の深夜、静かに幕を閉じた今冬のメルカート。だがフランスでは、ちょっとした騒動が起きている。

 ニースと契約を交わして4季半ぶりに母国リーグへ復帰を果たすはずだった元フランス代表のハテム・ベン・アルファが、『1シーズンにプレーできるのは2クラブまで』というFIFAの規則に違反しているとして、今季のニースでのプレーを禁じられたのだ。

 たしかに、開幕時にはプレミアリーグのニューカッスルに所属し、8月下旬にハル・シティにレンタル移籍したベン・アルファは、プレミアリーグで今季すでに2クラブに属している。

 しかし、ハル・シティに移籍するまでの8月の3試合は、ニューカッスルではメンバー入りもしていない。よって実際にプレーしたのは、ハル・シティでだけであり、ルール上なんら問題ないはずだった。

 ところが、まだニューカッスルに籍があった8月25日、U-21プレミアリーグ第2節レディング戦にフル出場し、ゴールまであげていた。

 すでにパーデュー監督の構想外だったベン・アルファは「この試合に出なければ罰する」と言われてオーバーエイジ枠で出場したとのことだが、問題の焦点はU-21の試合を公式戦とカウントするかどうかだ。

 U-21プレミアリーグはイングランド独自のトーナメントであり、フランスにも2軍や若手が出場するリーグがあるが、これはCFAと呼ばれるアマチュアリーグに属していて、プロリーグの公式戦にはカウントされない。よってニース側には、U-21リーグでの出場が考慮されるという考えはなかった。

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