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SBで100回のボールタッチ、MF以上のアルバ。圧巻のメッシとサイドの攻防を制する

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

サイドを押し込められたシティ。中盤も無効化

SBで100回のボールタッチ、MF以上のアルバ。圧巻のメッシとサイドの攻防を制する
リオネル・メッシは得点こそなかったが、圧巻のパフォーマンスを披露【写真:Getty Images】

 そして、逆サイドに位置するメッシは、PKを外したこともあって自らの得点こそなかったものの、やはり圧巻のパフォーマンスを披露。

 上記の通り、106回のボールタッチを記録し、パス数は76本。さらに、1対1を12回仕掛けて10回の勝利。アタッキングサードのプレーエリアを見ても、33.92%も中央へ切り込んでいる。

 パフォーマンススコアでは70点、レーティングでは8.72と、ともに2得点を挙げたスアレスをも超える評価でマン・オブ・ザ・マッチに選出された。

 その背後に位置するダニエウ・アウベスは今ひとつ冴えず、パフォーマンススコアで-17点、レーティングでは6.43とチーム最低評価を下され、交代時には不満をぶちまけた。

 それでもシティのDFラインはアルバとメッシに押し込められ、右SBのサバレタは自陣でのプレー割合が50.01%と約半分を占めるなど、得意の攻撃参加が封じ込まれた。

 さらに、左SBのクリシーは2枚のイエローカードで退場。昨季1stレグのデミチェリス、2ndレグのサバレタに続いて対バルサ戦3試合連続の退場者となってしまった。

 SBが押し込められて攻め上がれなければ、ウイングへの攻撃面でのサポートも減り、逆にウイングがSBの守備をサポートしなければならない。

 その結果、ナスリとシルバの両ウイングの力は激減し、時間の経過とともに攻め込みたい攻撃陣と攻め込むことができない守備陣の間にギャップができる。そして、序盤は効いていた前線からのプレスも徐々に弱くなり、バルセロナがリズムをつかんだ。

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