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バルサ出身監督が一夜で勢揃い!CL8強戦った4人は元チームメートだった

text by 編集部 photo by Getty Images

バルサ出身監督が一夜で勢揃い!CL8強戦った4人は元チームメートだった
1996-97シーズンのバルセロナ【写真:Getty Images】

 欧州チャンピオンズリーグ準々決勝で実現したバルセロナ対パリ・サンジェルマン(PSG)、バイエルン・ミュンヘン対ポルトで珍しい現象が起きた。

 バルセロナ、PSG、バイエルン、ポルトの4チームで監督を務める4名は、 かつて同時期にバルセロナに在籍したことがある。また、1996年には全員が揃って先発出場した試合もあり、15日と21日に行われた計4試合は、まさにバルサ一色の夜だったことが明らかになった。

 バルセロナを率いる44歳のルイス・エンリケ監督は、1996年にレアル・マドリーから加入し、移籍初年度には右サイドのポジションで17ゴールを挙げた。その後、8シーズンに渡ってプレーし、34歳の時に現役を引退。バルセロナBから指導者のキャリアをスタートさせ、今季からトップチームの指揮官を務める。

 PSGを率いる49歳のロラン・ブラン監督は、オセールでの活躍が認められると、前年までチームの指揮を執ったヨハン・クライフ氏に勧誘され、1996年にバルセロナへ移籍した。しかし、怪我の影響でUEFAカップ・ウィナーズ・カップの準決勝と決勝を欠場(結果はPSGを1-0で下し優勝)。公式戦38試合に出場したものの、1シーズンでチームを離れた。

 バイエルンを率いる44歳のジョゼップ・グアルディオラ監督は、バルセロナの下部組織で育つと、1990年にトップデビュー。ドリームチームを築いた90年代の象徴として、2001年まで同クラブでプレーした。2008年からはバルセロナの監督を務め、4シーズンで14タイトルを獲得。

 ポルトを率いる48歳のフレン・ロペテギ監督は、1994年にバルセロナの正GKだったアンドニ・スピサレッサの後釜としてチームに入団。しかし、セルジオ・ブスケッツの実父である当時第2GKだったカルレス・ブスケッツとのポジション争いを繰り広げると、思うような出場機会を得ることが出来ず、1997年にラージョへ移籍した。

 以上4名は1996-97シーズンにバルセロナでともにプレーし、スペイン・スーパーカップとUEFAカップ・ウィナーズ・カップを制覇。当時は現チェルシー監督のジョゼ・モウリーニョ氏もボビー・ロブソン監督の通訳としてチームに帯同していたため、バルセロナ関係者は現代の欧州フットボール界で様々な影響を与えているようだ。

【了】

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