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優勝は7年でわずか1度。レアルが失いつつあるリーガでの威厳

text by 編集部 photo by Getty Images

優勝は7年でわずか1度。レアルが失いつつあるリーガでの威厳
レアル・マドリーは、ここ7年で1度しか制覇できず…【写真:Getty Images】

 スペイン・リーガエスパニョーラの最多優勝を誇るレアル・マドリーは、ここ7年で1度しか制覇できず、リーグでの威厳を失いつつある。

 宿敵バルセロナは17日、アウェイでアトレティコ・マドリーに1-0で勝利したリーガ23度目の優勝が確定。マドリーの32回にはまだ程遠いが、7年前まで両クラブの差は14だったことを踏まえるとそう遠くは無いとも言える。

 ここ7年、マドリーはモウリーニョ監督が務めていた2季目(2011-2012)のシーズンしか優勝していない。残りはバルサが5回、アトレティコが1回となっている。

 リーガにおいてマドリーの最悪の時期は33年から53年の間、17シーズン続けて優勝できなかった時代である(36年から39年までは政府軍と反乱軍の内戦があった為、3年の空白がある)。90年代の初めにも現在に似た様な時期があったが、それでも7年の間に2回は優勝している。

 マドリーが最後にリーガを制圧したのは5連覇を達成した85年から90年。才能溢れるカンテラ出身者によって構成されていた“キンタ・デル・ブイトレ”の時代である。それまでマドリーのトロフィーケースには25杯、バルサは11杯しかなかった。

 しかしここ25年、12度に渡って国内リーグを優勝したバルサに対して、マドリーは7回しか経験していない。チャンピオンズリーグ(CL)への執念によって気が散るという言い分がよく使われるが、この四半世紀の間に両チームは同じ数のCL(4度)を手にしている。むしろバルサは今季、5杯目が目前にある。

【了】

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