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2人の背番号7。確信あるロナウドと確信なきスターリング。マンC新顔は94億の価値を証明できるか

インターナショナル・チャンピオンズカップ。レアル・マドリーがマンチェスター・シティを4-1で破り、オーストラリアラウンドを制した。クリスティアーノ・ロナウドはキレを取り戻したが、同じく背番号7のラヒーム・スターリングはインパクトを残すことができなかった。

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

“もう1つのエースナンバー” 背番号「7」

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マンチェスター・シティで7番を背負うラヒーム・スターリング【写真:Getty Images】

 サッカーにおけるエースナンバーが10番であることは、2015年となったいまでも変わらず定着している。一方で、場合によっては10番以上の価値を持つ背番号も存在する。

 背番号「7」。“もう1つのエースナンバー”ともいえるこの番号は、中田英寿氏が現役時代に日本代表で背負い続けたことで日本でも定着している。

 さらに、マンチェスター・ユナイテッドでは特別な番号として受け継がれ、レアル・マドリーでは、クラブの象徴として君臨し続けてきたラウールの背番号として憧れの対象となっていた。

 そして、その両クラブでこの背番号「7」を背負うのがクリスティアーノ・ロナウドである。この組み合わせは、現在のサッカー界において「7番=クリスティアーノ・ロナウド」といってもいいほどに浸透している。

 今季、その7番を背負う選手の1人に加わった選手がいる。ラヒーム・スターリングだ。

 20歳のスターリングは、今夏の移籍市場で4900万ポンド(約94億円)ともいわれる移籍金でリバプールからマンチェスター・シティに加入。週給は20万ポンド(約3800万円)を受け取るという。

 そんな2人が、オーストラリアのメルボルン・クリケット・グラウンドで行われたインターナショナル・チャンピオンズカップで相まみえた。

 まず、クリスティアーノ・ロナウドは、18日に行われたローマ戦ではオフのプロモーション活動の影響からか覇気のない表情を浮かべ、プレーにも精彩を欠いていた。

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