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ウズベク&ポーランド参戦の広島国際ユース。両国で選手として活躍、招致の裏にある柴村直弥の尽力

text by 竹島史雄

ウズベキスタンとポーランド、両国の育成事情とは

 柴村は「両協会ともベストメンバーの来日を約束してくれた」と両協会の派遣に感謝の言葉を述べつつ、「ポーランドはいいFWとGKが育つ環境にある」と海外生活で感じた育成世代の特徴を指した。

「ポーランドU-17は、ザルツブルク(オーストリア)所属のGKやチェルシー(大会では10番を背負うAdamczyk)ドルトムント(同じく今大会8番のOstaszewski)、アーセナル所属の選手もいる。(※ザルツブルクのGKとアーセナルのMFは所属クラブの許可がおりずに、今回は来日しないが)ポーランドではFWとGKが人気のポジション。個を活かす指導方針と相まって、ゴールへの責任・意識を前面に押し出すストライカーが育つ。いいストライカーが育つからいいGKも育つ」とポーランドの育成面でのこの重視を指摘する。

 またウズベキスタンの若い世代の活躍は華々しい。U-20W杯では2大会連続ベスト8、U-17世代のW杯でも2011大会はベスト8、ベスト16となった2013年大会の予選AFC・U-16選手権ではアジアチャンピオンとなっている。

 ウズベキスタンリーグではパフタコールというビッグクラブも経験した柴村は、ウズベキスタンの若年世代育成は、「日本ほどではないが、組織力にも着目している、また日本よりも個の発揮を重視している」とアジアとヨーロッパの結節点と納得させられる特徴を語った。

 クラブのアカデミーだけでなく、小学校のクラブでサッカーを始めるのもウズベキスタンであり、そこはやはりアジアであるとも感じさせる。

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