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ウズベク&ポーランド参戦の広島国際ユース。両国で選手として活躍、招致の裏にある柴村直弥の尽力

8月9日、広島県で「平和祈念 広島国際ユースサッカー」が開幕する。戦後70年、第10回大会という節目に初の代表チームが参戦。ウズベキスタンとポーランド招致に背景には、両国でプロ選手として活躍した柴村直弥の存在があった。

text by 竹島史雄

海外でのプロ活動で得た人脈を生かし大会を支援

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柴村直弥

「サッカーを通じた国際交流で平和への祈りを次世代につたえる」。1945年8月6日、世界で初めて核兵器が使用された都市・広島ではこの時期「平和祈念 広島国際ユースサッカー」が開催される。地元広島県の高校選抜、サンフレチェ広島ユースに例年、海外のクラブユースを2チーム招いて、総当たりのリーグ戦を行う。

 今年の広島国際ユースサッカーにはU-17広島県選抜(高体連と広島ユースの混成)、U-16日本代表に加え、ウズベキスタンとポーランドのU-17チームを招くことに成功した。

 今年は戦後70年、大会も10回目の節目を迎えるにあたって初の代表チームとの対戦となる。このマッチメイクに一役買ったのが、ヨーロッパでプロ選手として活躍し続けた、柴村直弥。

 広島皆実高校から中央大学を卒業後、アビスパ福岡、ガイナーレ鳥取などJリーグに所属しつつ、2011年から海外に移籍。最初のクラブ、ヴェンツピルスではラトビアリーグでの優勝とUEFAヨーロッパリーグの予備戦出場すると、その後はウズベキスタン、今シーズンはポーランドのクラブに所属した。

 柴村は海外でのプロ活動で得た人脈を活かして、ウズベキスタン、ポーランドのサッカー協会と大使館職員に直接交渉、自身のスポンサーでもある航空会社の協力を取り付けるなど、表層下層での支援で、両国の若き才能を広島に招くことに奔走した。

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