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香川真司 9年前

「ゴールに値した」。新指揮官の信頼を勝ち得た香川。結束が結果へ、好循環に入るドルトムント

ブンデスリーガ第2節、ドルトムントはアウェイで昇格チームのインゴルシュタットと対戦して4-0と大勝を収めた。公式戦3試合連続で先発を果たした香川真司もチーム3点目を決める活躍。トーマス・トゥヘル新監督の信頼を勝ち取った。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「90分間フルにいい試合をしたね」

 ボルシア・ドルトムントが首位に立った。2015年8月23日のブンデスリーガ第2節、ドルトムントはアウェイでインゴルシュタットを圧倒する。

 4-0の結果に、シュメルツァーが矜持を示した。

「これが本当のボルシアだ」

「ゴールに値した」。新指揮官の信頼を勝ち得た香川。結束が結果へ、好循環に入るドルトムント
マルセル・シュメルツァー【写真:Getty Images】

 5分、早くもシュメルツァーがチャンスを作り出す。後ろからのロングボールを左からダイレクトで折り返すと、ロイスもダイレクトでシュートを打つ。右に外れる。

 シュメルツァーは、インゴルシュタット戦全体については「90分間フルにいい試合をしたね」と振り返りつつ、前半に関しては「たくさんの好機を逃した」と漏らした。不動の左SBの言うように、ドルトムントは多くの決定機を作り出しながらも、ゴールを決めることが出来ない。

 14分、ロイスの左からの折り返しを、オーバメヤンがダイレクトで打とうとするが、上手くミート出来ない。右に外れる。21分、同じような形で、左からの香川の折り返しは、オーバメヤンが右に外す。少しトラップに失敗した。

 前半の半分を過ぎる頃には、ドルトムントは敵陣でボールを回した。インゴルシュタットを自陣に押し込める。27分には、ロイスがスボティッチのパスをスルーして、オーバメヤンと擬似ワンツーをしてシュートを打つ。しかしゴールは決まらない。左から右から攻め立てたが、最後のところで精度を欠いた。

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