大型補強を続けているマンチェスター・ユナイテッドが、バルセロナに所属するブラジル代表FWネイマール獲得に向けて、破格の移籍金を準備していると25日の英紙『デイリー・ミラー』が報じている。

　ユナイテッドを率いるルイス・ファン・ハール監督は、ネイマール獲得の噂について「私はこの議論には入らない」と語り固く口を閉ざしているが、水面下では着々と準備が進んでいるようだ。

　同紙によると、ネイマール獲得に向けて総額2億4000万ポンド（約451億円）を準備しているとのこと。バルセロナが設定している1億6500万ポンド（約310億円）と、5年契約の7500万ポンド（約141億円）を合わせた金額となる。仮に実現すれば、サッカー界を揺るがしかねない規格外の取引となりそうだ。

　しかし、バルセロナ会長のジョセップ・マリア・バルトメウ氏は「ネイマールはバルサで素晴らしい時間を過ごしている。我々は後に契約延長の交渉をする。彼は何年もの間チームに残ることになるし、ここで引退したいと考えていると思うよ」と語り、放出する意思は全くなさそうだ。

　ユナイテッドはストライカーの獲得を最重要課題としており、これまでにもバイエルン・ミュンヘンのドイツ代表FWトーマス・ミュラーの獲得に向けて再三に渡って巨額オファーを提示していたが、ミュラー本人から「頭がおかしい」とそっぽを向かれてしまったため、ターゲットを変更したのかもしれない。

　ネイマールは昨季公式戦51試合に出場し、39得点を挙げる活躍を見せている。選手本人も移籍を希望しているとは考えにくく、破格の移籍金とはいえ実現する可能性は低そうだが…。

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