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資金力世界一のプレミア勢はなぜCLで苦戦するのか?【ジェイが斬る!欧州サッカー 03】

text by ジェイ・ボスロイド photo by Getty Images

ジルーはいい選手で不当に批判されている。だが…

資金力世界一のプレミア勢はなぜCLで苦戦するのか?【ジェイが斬る!欧州サッカー 03】
アーセナルのオリヴィエ・ジルー【写真:Getty Images】

 移籍市場からアーセナルにかかるプレッシャーは半端じゃなかった。それは当然だね。あらゆるヨーロッパのビッグクラブ、監督たちがアーセン・ヴェンゲルが成し遂げたことを認めないわけがないと思う。彼は偉大な指導者だが、チャンピオンやタイトルから遠ざかっている。ここ10年で1回のリーグ優勝と数回のFA杯だけだ。これは十分ではないと思う。

 ヴェンゲルがプレミアリーグでトップ4に入って、CL準々決勝を突破できると話しているインタビューを読んだとき、選手を守っていた。彼はアーセナルがメガクラブだと考えているからプレミアリーグやCLを勝ち取れると話すんだ。

 これは以前のコラムでも書いたが、アーセナルには20~25ゴールを獲れる純粋なストライカーが切実に求められている。もしプレミアリーグの優勝候補になりたいのなら、そういった選手を獲得しなくてはならない。それはCLでも同様だ。16歳の選手の将来のためにはいい、だけどアーセナルには経験が必要なんだ。2003/04シーズンに優勝した選手たちのような存在はいないよ。

 中盤のコクランはいい選手だが、パトリック・ヴィエラやエマニュエル・プティのような経験はない。チェルシーやシティのようなチームとの試合で勝つだけのフィジカルもアーセナルの選手にはない。彼らは制圧されてしまった。

 ジルーはいい選手だと思う。彼は不当に批判されている。僕が思うに、アーセナルはワールドクラスのストライカーを獲得すべきだし、ジルーはセカンドチョイスであるべきだ。だけどアーセナルには同じような選手が多すぎる。ウィルシャー、コクラン、カソルラ、ラムジー…。

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