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香川不在のドルト、PAOKとドローも漂う満足感。選手の意識は週末のバイエルン戦へ

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ドローにも選手と監督は満足。意識は週末のバイエルン戦へ

香川不在のドルト、PAOKとドローも漂う満足感。選手の意識は週末のバイエルン戦へ
同点ゴールを決めたゴンサロ・カストロはバイエルン戦に意識を向ける【写真:Getty Images】

 とにかくBVBは1点を奪いに行った。65分、ミキタリヤンに代えて前線でのターゲットマンとしてラモスが投入される。67分、シュメルツァーの左からのクロスにラモスがヘッド。しかしDFに当たってオルセンがキャッチする。70分、ロイスが直接FKを蹴る。オルセンが弾く。BVBはゴールに迫った。

 そして72分。カストロがエリア内にボールを送る。飛び込んだホフマンは触らない。意表を突かれたオルセンの前でボールはバウンドして、ゴールに吸い込まれた。1-1。BVBが同点に追い付く。カストロは「90分間以上に渡って僕たちは本当に勝ちたいという意欲を示した」と振り返る。

 85分を過ぎる頃には全員が自陣に引いたサロニキを、結局ドルトムントは崩せなかった。1-1のドローで試合を終える。それでも指揮官トゥヘルは「とても満足している」と振り返った。「全体的に全くカウンターの脅威にさらされなかった」というのが主な理由のようだ。34分にBVBは不意にゴールを奪われたが、試合を通してカウンターのコントロールは上手く行っている。

 カストロも「僕たちは満足できる」と、ベンダーも「1対1で僕らは生き延びることができる」と選手たちも敵地でのドローに概ね満足しているようだ。2試合を終えて、ドルトムントは単独でグループCの首位に立っている。

 そしてカストロは「僕たちは今、日曜日のバイエルン戦をとても意識しているよ」と言葉を残した。

 いよいよバイエルン・ミュンヘンとの一戦である。

【了】

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