長年インテルのユニフォームの胸スポンサーとして深い関係を築いてきたピレリだが、今季限りでそのロゴを見られなくなってしまうかもしれない。伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、エティハド航空が来季から大型契約を結ぶと報じた。

　1995年以来20年にわたってインテルの胸スポンサーとして親しまれてきたタイヤメーカーのピレリだが、現行契約は今季限りとなっている。来季以降はインテル側が年間2000万ユーロ（約27億円）のスポンサー料を求めているが、ピレリはその額に難色を示しているという。

　そこに目を付けたエティハド航空は、インテルに年間2500万ユーロ（約34億円）、総額1億2500万ユーロ（約169億円）の5年契約を持ちかけたようだ。これは胸スポンサーから年間1700万ユーロ（約23億円）を受け取っているミランやユベントスを上回る破格の提示と言える。

　一方、伊『カルチョメルカート.com』によればエティハド航空の広報担当者が「インテルとスポンサー契約について交渉している事実はない。この噂は根拠のないものである」と報道をきっぱりと否定したことを伝えている。

　同メディアによれば、インテルが年間2500万ユーロの5年契約という噂を持ち出してきたのは交渉が難航しているピレリに対してプレッシャーをかけるためではないかと分析した。

　中国マーケットを重要視しているインテルとしてはピレリとの関係を継続したいと考えているが、今の金額では満足できずスポンサー量増額を求めているようだ。チャンピオンズリーグに出場していない現状、スポンサー側も大幅な増額を渋ってもおかしくはないが、来季のユニフォームにはどんな文字が刻まれているかにも注目が集まる。

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