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香川真司 8年前

「然るべき3ゴール」。システム変更による改善。ドルトムントが示した戦術的柔軟性

text by 本田千尋 photo by Getty Images

4-2-3-1へとスイッチ。香川はトップ下へ

「然るべき3ゴール」。システム変更による改善。ドルトムントが示した戦術的柔軟性
ムヒタリヤンがヘッドでゴールに突き刺し勝ち越しに成功する【写真:Getty Images】

「リードを奪ったにも関わらず」、BVBはフリッツを中心とするブレーメンの速攻に苦しんだ。17分、パクの後ろでパスを受けたフリッツが、ウジャーへロングボールを送る。ソクラティスとの1対1を制したウジャーが、シュートを打つ。

 25分、カウンター=自陣でユヌゾビッチからパスを受けたフリッツが、ドリブルで突き進む。ミスパスの格好となってしまった香川が、エリア内まで戻って、身を投げ出してフリッツの折り返しを防いだ。

 32分。ブレーメンに同点弾を許す。右サイドを細かく繋がれ、バルテールスの折り返しを、グリリッチがシュートする。一旦はギンターが防ぐが、ウジャーが詰める。1-1。バイグルは「前半は難しかった。全てにおいて緩慢だった」と振り返る。

 それでも43分に、BVBは勝ち越しに成功する。香川から、直接FKのチャンスの後に残っていた左サイドのフンメルスへ。フンメルスのクロスに、ファーサイドでムヒタリヤンがヘッドでゴールに突き刺した。2-1。ドルトムントが勝負強さを発揮する。

 そしてバイグルは「僕たちは後半に多くのことを改善した」と言う。後半に入ると、ドルトムントは4-2-3-1に布陣を変更した。香川はトップ下に移り、ギュンドアンとバイグルがツーボランチを組んだ。

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