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出ずっぱりの香川、いよいよ休養か。ダービー前のELガバラ戦、トゥヘルの選択は?

text by 本田千尋 photo by Getty Images

シャルケとのダービー後には各国代表戦も

 もちろん、ドイツ国内の試合であれ、欧州のゲームであれ、公式戦であることに変わりはない。今季のビュルキとバイデンフェラーに甲乙は付け難い。しかしメンバー編成上、全ての試合に100パーセントで臨むことは不可能だ。

 ガバラがここまでELの3戦を未勝利で、最下位に沈んでいることを考えれば、たとえ飛車角を落としたとしても、十分に勝ち点3を計算できる相手と言えるだろう。

 アゼルバイジャンのアウェイでは序盤にガバラのカウンターに苦しんだが、終わってみれば3-1で勝利した。同じくブレーメン戦でもカウンターに苦しんだが、後半は見事試合をコントロールして、3-1の完勝に持ち込んでいる。

 特に、シャルケ戦の後で、各国代表での活動が控えているメンバーを休ませるには、格好のタイミングとなる。PAOK戦のあったギリシャ遠征に帯同しなかった10月1日以降、出ずっぱりの香川真司を休ませるには良いタイミングとなるが、果たしてトゥヘルはどういったメンバーでガバラ戦に臨むだろうか。

 どうしてもガバラ戦は、注目度の低い一戦だ。3日の時点でチケットは売れ残っている。4日付の『シュポルトビルト』誌は、レヴィア・ダービーを「若者ダービー」と特集し、ドルトムントのバイグルとシャルケのレロイ・サネを取り上げた。ガバラ戦には触れていない。ELのグループC第4節は、ブンデスリーガのダービーの影に隠れている。

 しかし、世の関心事の低いゲームにどのように臨むのかが、そのチームの本当の性格とも言えるのかもしれない。

【了】

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