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【現地レポート】「掴みたい」。岡崎が吐露した本音。同僚ヴァーディーの記録的活躍に思うこと

text by Kozo Matsuzawa / 松澤浩三 photo by Getty Images

「中心選手になるにはまだまだ物足りない部分がある」

 とはいえ、忘れてはならないのが、今季はチームのエースに成長したヴァーディーも昨季はシーズンを通じて5ゴールのみだったことである。昨季のヴァーディーの役どころは、基本的にはレオナルド・ウジョアのサポート役だったのである。岡崎もその点については認識している。そのうえで、ゴールに近いプレーの必要性も感じている。

「強いて言うなら(僕は)アシストもない。点に絡むというのはこのチームで必須。つなぎ役に徹していたら、ゴール前で点の入る1個、2個前くらいのシーンに絡むところしかできない。それだとインパクトが薄い。

 サッカーでは結果を出す奴が偉いと思う。弱肉強食。アスリートの世界では結果を出せる人間がその中心に据えられる。今の自分はこのチームの一員だけでしかなく、中心選手になるにはまだまだ物足りない部分がある」

 そして最後に「掴みたい」と続けた岡崎。12月はチェルシーやリバプール、マンチェスター・シティというビッグチームとの対戦が続くだけに、このタイミングでアピールできれば、好調を支えるチームの一員から中核を担う選手への脱却も叶うはずだ。「強豪とやるのは楽しみ」と目をキラキラさせていただけに、奮闘が期待される。

【了】

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