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元バルサFW、27歳で無職に。不幸重なりクラブとの関係に傷

text by 編集部 photo by Getty Images

元バルサFW、27歳で無職に。不幸重なりクラブとの関係に傷
コリチーバでプレーしていたケイリソン【写真:Getty Images】

 ブラジル1部のコリチーバに所属するFWケイリソンがクラブとの契約を解除していたことがわかった。地元メディア『パラナ・オンライン』が伝えている。

 かつてブラジルリーグで得点を量産して注目を浴び、バルセロナに引き抜かれたケイリソン。結局トップチームでは出場機会を全く得られず、フィオレンティーナやベンフィカにレンタルされたが、そこでも目立った活躍を見せられず母国に復帰していた。

 サントスとクルゼイロを経て2013年にプロデビューを果たした古巣コリチーバに帰還したものの、そこでも期待を裏切るプレーぶりで、ほとんど試合に絡めていない。今季は1試合出場ノーゴールで、ベンチ入りすら3試合しかなかった。

 そんな中、ケイリソンは自身に対して給料を支払わないクラブを提訴しようと動いた。するとこの騒動のさなかに2歳の息子を呼吸器系の問題で失ってしまったという。

 不幸に不幸が重なってしまう形となったが、クラブはその状態のケイリソンに先月1日のフィゲイレンセ戦までにチームへ戻るよう要求した。これで両者の関係が終わってしまったようだ。

 ケイリソンはブラジルサッカー連盟のフリートランスファーリストに掲載され、移籍金なしで獲得できる状態にある。コリチーバの公式サイトからはすでにプロフィールが削除されており、存在は確認できない。

 若くして欧州から注目を集めた元有望株は、27歳で最愛の息子を失ったうえ無職になってしまった。いち早く“再就職先”を見つけ、かつての姿を取り戻すことを願うばかりだ。

【了】

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