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ドルトムントは、まだドルトムントの限界を知らない。後半戦へ向けた進化の兆し

ブンデスリーガは前半の17節を終え、ウインターブレイクに突入。香川真司の所属するドルトムントは12勝2分3敗の2位と上々の成績を収めているが、選手も監督もさらなる進化を遂げる自信を持っている。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ゴールとともにメンタルも更新し続けるオーバメヤン

 BVBのFWピエール=エメリク・オーバメヤンは、内から湧き上がる力を抑えきれないようだ。

「僕はまだ僕の限界を知らない」

ドルトムントは、まだドルトムントの限界を知らない。後半戦へ向けた進化の兆し
ピエール=エメリク・オーバメヤン【写真:Getty Images】

 2015年12月12日付の『キッカー』誌のインタビューで「全てのゴールを初ゴールのことのように感じるよ」と答えた。

 ドルトムントが前半の17試合に挙げた総得点数47の内、3分の1以上となる18得点を挙げたオーバメヤンは、ゴールを挙げるごとに記録だけでなくメンタルも更新している。

ブンデスリーガの1試合で少なくとも1得点は叩き出してきた褐色のアタッカーはまた、毎年新しい目標を設定しているのだという。

「1つの目標を達成したら、新しい目標を設定するんだ。より高いものをね。これまでのところ結果が伴っている。毎年ドルトムントで向上することができているよ」

 こうしてオーバメヤンは、前半戦の得点王に輝いた。

 そしてドルトムントもチームとして「これまでのところ結果が伴っている」。

 前半の最終戦となった19日のケルン戦は1-2で落としたが、17試合を終えて12勝2分3敗の2位で折り返すことに成功した。指揮官トーマス・トゥヘルは「ケルンでの敗戦はチームとして成長していく過程の一部だ」と言葉を残している。ドルトムントは、まだドルトムントの限界を知らない、ということなのだろうか。

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