ベテランの活躍に加え、求められる若手の台頭

　最大の武器である守備は継続路線でいくべきだろう。一方で攻撃陣の再編は急務である。総得点数はモンテディオ山形に次ぐワースト2位の数字で、オフェンスにおける他のスタッツも軒並みリーグ下位に沈んでいる。

　資金力の面で劣る甲府には酷かもしれないが、シーズン二桁得点を約束するFWと、最終ラインとボランチに若くてタフな新戦力を迎えたい。30歳を超えたベテランばかりではシーズンを通してコンスタントな活躍を期待するのは難しくなり、ひとたび負傷者が増えればチームが崩壊する危険性をはらんでいる。

　来季も目標はJ1残留ということになるが、要所でベテランのたちの経験値が重要になってくるだろう。若手の台頭を促す存在としても豊富な経験を持つ選手たちの力は大きな役割を果たす。そういった意味でチーム内の適切な年齢バランスを見つけることが求められる。