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仏紙が選んだ重要人物30人。テロ事件、ワイセツテープ問題に揺れるユーロ開催国の「今」

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

レアルの監督に就任したジダン。敏腕代理人もランクイン

仏紙が選んだ重要人物30人。テロ事件、セックステープ問題に揺れるユーロ開催国の「今」
レアル・マドリーの監督に就任したジデティーヌ・ジダン監督【写真:Getty Images】

 2番手に続くのは、今年、地元開催のユーロでフランス代表を率いるデシャン監督。そして、8年越しの構想だった新スタジアム『スタッド・デ・ルミエール』開設を実現したリヨンのオラス会長、レアル・マドリーのトップチーム監督就任一戦目で5-0での勝利を手にしたジダン、プライベートではヴァルブエナのセックステープ事件に関与とお騒がせをするも、ピッチ上ではロナウドと並ぶ14得点、1試合平均1点と、効率ではネイマールやスアレスをも上回る絶好調のベンゼマが上位5位までを占める。

 昨夏マンチェスター・ユナイテッドに移籍して以来好調の20歳のFWマルシャル、元レキップ紙記者で、現在はフランスサッカーのご意見番的存在ピエール・メネーズ氏、年間4260万ユーロ(約55億円)という破格の契約料を提供し、フランスサッカー連盟の年間予算の2割を賄うナイキもランクイン。

 2013年夏には、モナコにファルカオとハメス・ロドリゲスを揃って送りこみ、昨夏はPSGが願ってやまなかったアンヘル・ディ・マリア移籍を実現、それを足がかりにクリスティアーノ・ロナウドもPSG入りか、という話題を提供する代理人のジョルジュ・メンデス氏は15位に選出された。

 その他、あまり馴染みのないところでは、25位のメイッサ・エンダイエ氏。代理人のライセンスを取得したのは20歳の時で、現在30歳。国際法の修士号を取得したあと、アルゼンチンやアメリカでインターンを経験し、4言語を操る国際派だ。かつては柔道家として国内大会でメダルも獲った猛者でもある。

 エンダイエ氏は、昨夏にはラサナ・ディアラをマルセイユに送り込んだ他、同クラブのFWバチュアイらも抱えている。現在国内リーグに最も強い影響力をもつ代理人の一人だ。

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