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柏、主力の流出に監督交代。一歩間違えれば厳しいシーズンとなる可能性も【2016補強診断】

text by 編集部 photo by Asuka Kudo / Football Channel , Getty Images

補強面と総合力それぞれの診断結果

柏予想フォーメーション2016
柏レイソル 2016シーズン予想フォーメーション

補強診断 D
冬のマーケットで田中順也が復帰

 伊東純也、鎌田次郎を迎え入れ、アタッカーとCBを補強した。また昨季、福岡で驚異的な活躍を見せた中村航輔を呼び戻した。さらに流通経済大学から湯澤聖人を獲得するなど、即戦力を獲得。

 助っ人外国人として、ジュリアーノ・ミネイロ、ディエゴ・オリヴェイラを獲得した。FW登録のオリヴェイラには得点源としての働きが求められる。そして、柏のアカデミーで育ち2015年はニュージーランドのオネハンガ・スポーツでプレーしていた手塚康平を“逆輸入”で補強した。

 また、冬の移籍市場で田中順也をスポルティングから期限付き移籍で獲得した。純粋なストライカーではないが、アタッカーとしての能力は申し分ない。2011年と2013年には柏で二桁ゴールを記録している。当時のチームメイトも残っており、馴染むのに時間はかからない。懸案だった前線の核となる人材を補強できたことは、メンデス監督にとっても朗報だろう。

総合力診断 D
他クラブよりオフと準備期間が短い

 監督交代のため、どのようなシーズンになるかはまだ不透明。新指揮官の要求に選手たちが応えられなければ厳しい1年を過ごすことになるだろう。

 また今季はリーグ戦の開幕が早まっただけでなく、柏は昨年の天皇杯で準決勝まで残っていたためオフの期間が他のチームより短かった。それだけ体を休める時間は少なく、また開幕までの短期間で調子を上げていかなければならない。

 工藤、クリスティアーノ、鈴木が抜けたことによって生じる得点源と最終ラインの防波堤は誰が担っていくのかという問題もある。吉田氏が植え付けたボールを大事にするという哲学は残っていくだろうが、新監督の戦術がマッチしなければ残留争いも覚悟しなければならない。

【了】

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