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ミランの低迷を表わす「5つの数字」

text by 編集部 photo by Getty Images

本田圭佑
ミラン低迷を表現する「5つの数字」とは?【写真:Getty Images】

【2】

 今シーズンのミランの勝ち点はシーズン残り2試合を残して54。そのうち、17位カルピ、19位フロジノーネ、20位エラス・ヴェローナから奪った勝ち点は2分4敗でたったの’2’。

 同じミラノに本拠地を置く、ライバルのインテルは同じ試合消化数で勝ち点は64。そのうち、勝ち点14を3チームから奪っている。

 3チームから奪える最大の勝ち点は18。ミランの今シーズンの体たらくぶりがよく表れている数字である。

【5】

 ミラン首脳陣はこの27か月で監督を’5’回代えている。この期間の1人の監督の’平均寿命’は約5か月だ。

 過去の5人はマッシミリアーノ・アッレグリ、マウロ・タッソッリ、クラレンス・セードルフ、フィリッポ・インザーギ、シニシャ・ミハイロビッチ。アッレグリを除く残りの4人の過去の監督には違約金を払い続けている状態だ。

【111】

 監督にサンプドリアで実績を挙げたミハイロビッチを招聘し、カルロス・バッカ(3000万ユーロ)、アレッシオ・ロマニョーリ(2500万ユーロ)などを獲得した今季のミランは’111’億円(9100万ユーロ)の赤字を抱えることとなった。

 ここ数年は0円移籍で補強を行ってきたミラン。今シーズンは資金を投じたものの、その結果はピッチの上では現れることはなく、赤字を増やすだけとなってしまった。

【3】
 
 ミランは来季で’3’シーズンUEFAのコンペティションに出場することができないということになってしまう。来シーズンヨーロッパで戦うためにはコッパ・イタリアでユベントスを破って優勝するか、勝ち点1差で6位のサッスオーロを上回る必要がある。
 
 歴代2位となる7度のチャンピオンズリーグ制覇を達成している名門もヨーロッパが遠いものとなっている。

【5】
 
 現代サッカーでは当然のように起用されているアンカー。それを確立したアンドレア・ピルロが退団してから早’5’年。ミランはそれ以降補強の失敗を繰り返している。
 過去にフットボールチャンネルでも特集を行った際に、ミランは「選手の価値を下げ続けるクラブ」となった。(https://www.footballchannel.jp/2016/01/28/post134680/)。
 
 監督も代え、赤字も重なり、補強も上手く行かなければ、名門といえども結果が出ないのも必然である。

【了】

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