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レスター、奇跡の優勝を導いた“修理屋”と契約延長へ。敏腕スカウトも留意か

text by 編集部 photo by Getty Images

ラニエリ
レスター・シティのクラウディオ・ラニエリ監督【写真:Getty Images】

 今季、奇跡のプレミアリーグ優勝を果たしたレスター・シティだが、クラブはクラウディオ・ラニエリ監督の新契約を準備しているようだ。英紙『ガーディアン』が報じている。

 チェルシー時代には“修理屋”の愛称で呼ばれていたラニエリ監督は、これまでユベントスやローマ、モナコなどのクラブを率いてきたが、2014年11月にギリシャ代表監督を務めるも成績不振で解任。ナイジェル・ピアソン前監督がシーズン前に解任となったレスターにやってきたが、当初は人選を疑問視されていた。

 しかし、レスターは首位の予想を超える躍進を遂げ、ついには開幕前には誰も予期していなかったプレミアリーグ優勝へと導いた。

 就任時にレスターとは3年契約を締結したため契約はあと2年残っているが、アイヤワット・スリヴァッダナプラバ副会長は、契約を延長する考えがあることを明かした。

「シーズン終わりにラニエリの契約について話し合おうと思う。話し合いは長引くかもしれないが、9月まではかからないだろう」

 また、同副会長はアシスタントマネージャーのクレイグ・シェイクスピア氏と、スカウト部門のスティーブ・ウォルシュ氏らの契約も延長する考えがあるようで、「すでに新契約には同意していると思う」と語っている。

 ウォルシュ氏は獲得当初は全くの無名ながら優勝の原動力となったエンゴロ・カンテやジェイミー・ヴァーディー、リヤド・マフレズらを発掘した敏腕スカウトであり、“優勝の影の立役者”としてイングランド国内では高い評価を得ている。

 また、アイヤワット・スリヴァッダナプラバ副会長は来季の補強方針についても「スカウトで提出したリストも見なければならない。クラウディオがどんな選手が欲しいのか、話しあわないとね。私は常に彼をサポートする」と述べた。

 ラニエリ監督は、来季のイタリア代表監督就任が噂されている。現在代表を率いているアントニオ・コンテ監督は来季からチェルシーの監督に就任することが決定しているため、イタリアサッカー協会は空席のポストにラニエリ監督を招聘するともいわれている。

 しかし、新契約が締結されることになれば、母国代表ではなく、奇跡の優勝を遂げたチームで再び指揮を執ることになりそうだ。

【了】

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