ドルトムントと共に復活した香川。来季飛躍に必要な新スタイルの浸透と的確な補強【15/16シーズン査定】

2016年05月24日(Tue)7時01分配信

シリーズ:15/16シーズン査定
text by 本田千尋
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クロップを継承しつつ新スタイルを導入したトゥヘル新監督

トーマス・トゥヘル
トーマス・トゥヘル監督【写真:Getty Images】

 チャンピオンズリーグ(CL)の出場権を奪回する。14/15シーズンのブンデスリーガを7位で終えたドルトムントにとって、欧州最高峰の舞台に戻ることは至上命題だった。昨季終盤に辞任を表明したユルゲン・クロップ前監督の後任にトーマス・トゥヘルを迎えて、巻き返しを図った。

 就任の会見の席でトゥヘルは、昨季の上位4チーム(バイエルン、ボルフスブルク、ボルシアMG、レバークーゼン)に対する挑戦者としての立場を明確にした。選手のコンディション管理を徹底し、プレシーズンを無敗で切り抜けると、リーグ戦が始まれば開幕5連勝と最高のスタートを切った。

 クロップ時代のプレッシング、ゲーゲンプレッシングを受け継ぎつつ、ペップ・グアルディオラを敬愛するトゥヘルは、4-3-3の布陣をベースにポゼッション・スタイルを導入する。昨季からのもっと大きな違いは、中盤の構成となるだろう。[ダブルボランチ+トップ下]から、[ワンボランチ+左右インサイドハーフ]に変更した。

 この枠の中に上手く収まり、前半戦のドルトムントを牽引したのが、香川真司、イルカイ・ギュンドアン、ユリアン・バイグルである。特に新加入のバイグルの活躍は目覚しく、ワンボランチに入ると、的確なポジショニングとパスセンスでドルトムントの攻撃を支える。19歳の若さで、トゥヘルのポゼッションを標榜する存在となった。

 香川真司にとっては、復活のシーズンとなった。マンチェスター・ユナイテッドから復帰した昨シーズンは、コンディションが中々整わない中、忸怩たる時を過ごしたが、翻って今季はボルシアMGとの開幕戦から躍動する。左のインサイドハーフに入り、SBとCBの間に下がってビルドアップに貢献すれば、バイタルエリアに顔を出しては、敵の急所を突くパスを供給した。

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