【ボスニア・ヘルツェゴビナ代表 2-2（PK戦：4-3） デンマーク代表 キリンカップ】

　ボスニア・ヘルツェゴビナ代表とデンマーク代表は3日、キリンカップ準決勝で対戦した。

　エディン・ジェコやミラレム・ピャニッチ（ともにローマ所属）など主力選手が不在のボスニア・ヘルツェゴビナに対し、デンマーク代表はレスター・シティで岡崎慎司とともにプレミアリーグ優勝を果たしたGKカスパー・シュマイケルやトッテナムのクリスティアン・エリクセンが先発出場している。

　先制点を挙げたのはデンマーク。左サイドからエリクセンが強烈なシュートを放つと、一度はGKにセーブされるが、こぼれ球をキャプテンのシモン・ケアー（フェネルバフチェ）が押し込んで1-0とする。

　さらにデンマークはリードを広げる。41分、急きょ先発出場となったビクトル・フィッシャー（アヤックス）が右サイドのクロスのこぼれ球を拾うと、そのままミドルシュートを叩き込んだ。前半はデンマークが2点のリードを奪って後半へと突入する。

　2点を追うボスニア・ヘルツェゴビナは、早々に1点を返すことに成功する。右サイドのクロスに198cmのミラン・ジュリッチ（チェゼーナ）がヘディングで叩きつけ、シュマイケルが守るゴールを破った。

　1点差に迫ったボスニア・ヘルツェゴビナだが、69分にオグニェン・ブラニェシュが2枚目のイエローカードを受けてしまい、退場に。残り20分以上を数的不利で戦うこととなった。

　しかし、ボスニア・ヘルツェゴビナは脅威の粘りを見せる。85分、クロスに再びジュリッチがあわせてついに同点に追いついた。試合はこのまま終了。決着はPK戦へともつれ込んだ。

　ボスニア・ヘルツェゴビナは4人が成功させたのに対し、デンマークは2人が失敗。これによりボスニア・ヘルツェゴビナが決勝に進出し、デンマークが3位決定戦へと回ることとなった。

　この後に行われる試合で日本がブルガリアに勝利すれば、決勝で8年4ヶ月ぶりにボスニア・ヘルツェゴビナと対戦することとなる。

【得点者】
22分 0-1 ケアー（デンマーク）
41分 0-2 フィッシャー（デンマーク）
53分 1-2 ジュリッチ（ボスニア・ヘルツェゴビナ）
85分 2-2 ジュリッチ（ボスニア・ヘルツェゴビナ）

【PK戦】
デンマーク：○××○○
ボスニア　：×○○○○

【了】