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“宿敵”への移籍にサポーターが激怒! ローマ司令塔の退団に「会長はユーベの手下だ」

text by 編集部 photo by Getty Images

ローマサポーター
ピアニッチ退団に激怒するローマサポーター【写真:Getty Images】

 ローマのボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピアニッチをライバルチームのユベントスへ売却したと報じられたことで、サポーターの怒りの矛先は会長のジェームズ・パロッタ氏に向けられているようだ。9日にイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』を含む複数のメディアが報じている。

 8日にユベントスは、ピアニッチを約3200万ユーロ(約39億円)で獲得することでローマと合意に至ったとされている。違約金の内の15%の570万ユーロ(約7億円)を同選手が受け取ることになっていたことが決め手となり、その額を年棒に含めることで同選手と合意に至ったようだ。

 しかし、その知らせを聞いたローマのサポーターは、先日「チームの至宝は非売品だ」と発言していたパロッタ会長に対して大激怒したようである。同会長に裏切られて「(ユベントスのアンドレア・)アニェッリ(会長)の手下だ」といった類の抗議がクラブへ殺到しているという。

 そのピアニッチの移籍騒動に関して報道陣に囲まれたパロッタ会長は、「私の道からどいてくれ。朝から晩まで、毎日いい加減にしてくれ」と苛立って答えている。

 記者から「このような状況になるのはあなたが年に2回しかローマに来ないからだ」と言われると、「2回しか来ないのは君たちのせいだよ。次に来るのは9月だが、その時も毎日追い掛けてくるのかどうか見てみたいね」と事務所へ姿を消した。

 すでにサポーターから怒りの矛先が向けられた今、彼らの信頼を取り戻す為にも、果たしてクラブはサポーターを喜ばすことができるような選手を連れて来ることができるだろうか。

【了】

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