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アジア 8年前

韓国代表は“走ってなんぼ”。強豪との欧州2連戦で取り戻した自分たちの色

text by キム・ドンヒョン photo by Getty Images

韓国が持つべき“戦い方”

 チェコ戦でその動きが効果的だったのは勝利よりも価値のあることだ。スペイン戦で交代出場し、積極的な動きで貢献したソク・ヒョンジュンのプレーが走ることがどれだけ大切なのかを証明している。

 もちろん大敗を意識したせいか、DFラインはスペイン戦より安定的に持たれたが、前線から積極的に走ってくれる選手がいるだけで多彩なパターンを作り上げられることがはっきりとしたのだ。

 もちろん選手全員に走る意識があるだけですべての試合で勝てるわけではない。しかし“走る意識”は戦い方に色彩をもたらし、内容の質的な満足度を上げる。シュティーリケ監督は自分が考えるベストメンバーを組んで挑んだ今回のテストで、自分たちが持つべき戦い方、そしてそれに伴う意識を浸透させようとしたのかもしれない。

 その意味合いならば、2連戦の相反する結果が選手たちに相当な経験値、つまり“走ること”に関する意識を身に付けさせることができたのではないだろうか。

(文:キム・ドンヒョン【城南】)

【了】

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