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アジア 8年前

ミゲル・ロドリゴ前日本代表監督、フットサル・タイ代表監督に就任。9月のW杯でマジック披露か

text by 長沢正博 photo by Masahiro Nagasawa

8月には日本代表との強化試合を予定

就任会見に臨むミゲル・ロドリゴ監督
就任会見に臨むミゲル・ロドリゴ監督【写真:長沢正博】

 一方で、「強豪と対戦するときのメンタリティーが課題。また、攻撃面ではとても良いものを持ちながら、守備に関してぽっかりと穴が空いてしまうことがある。日本代表監督時代も選手に(タイの)ビデオを見せながら、ポゼッションを続けていけばディフェンスに穴が開くと指摘していた。その点は改善しないといけない」とも語る。

 ワールドカップまで残り約2ヶ月と残された時間は短い。ミゲル監督は「本当はもっと短い。チョンブリ・ブルーウェーブに所属している選手は、15日からAFCフットサルクラブ選手権に臨む。実際に代表として活動できるのは20~25日ほどだろう。適切な練習、そしてフィードバックを行う必要がある。私はマジシャンにならなければならない。ただ、ミゲル・スタイルを注入する時間は十分にある」と自信を見せる。

 タイでは8月、日本、イラン、カザフスタンを招いて強化試合を行うことが発表されている。早速、古巣との対戦が来月20日(タイ側発表)に実現する見込みとなっている。「私の息子は日本で育ったし、私の心の一部は日本にある。ただ今は、私の心はタイに100%あり、タイでベストを尽くす。全力で日本を負かしたい」と思いを語る。

 タイは開催国として迎えた前回のワールドカップでベスト16まで進んだ。コロンビアの地で新たな歴史を刻めるかどうか。時間が限られている中、ミゲル監督の手腕に注目が集まる。

(取材・文:長沢正博【バンコク】)

【了】

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