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清武も1ゴール。開幕節で41点が生まれたリーガ。ネイマール不在も、バルサの圧倒的な破壊力

text by 山本美智子 photo by Rafa Huerta, Getty Images

いきなりエンジン全開のメッシとスアレス

 ゴールもさることながら、スピード感のあるプレー、勝利への野心、シンプルかつ華麗なパスさばきなど、メッシのモチベーションあふれるプレーに観客は酔わされ、いやおうなく引き込まれてしまう。メッシがボールを持つと、何かが起きそうだという予感が周囲に伝染し、アドレナリンが溢れ出る。

「ゴールを決めたから」、「勝っているから」という妥協がなく、常にどん欲にゴールを目指す姿勢に、メッシの非凡さを改めて感じさせられたゲームだった。一方、そんなメッシと今季も最高のコンビネーションを誇り、この試合でハットトリックを決めたルイス・スアレスは、昨季のリーグ戦から6節連続でゴールをマーク。その6試合でのゴール数はなんと18だ。1試合平均3ゴールという驚異的な数字を叩き出し、今年もゴールデンシューは健在だと改めてピッチで証明した形だ。

 トリデンテ―――バルサのアタッカー3人組―――の一人、ネイマールJrは、9月初旬に行なわれる代表戦でプレーした後、FCバルセロナの練習に戻ってくることが発表された。だが、ブラジル代表キャプテンすらも、帰ってきてからポジション争いを余儀なくされるかもしれないというほどに、バルサは充実した攻撃のラインナップを誇る。

 それでもルイス・エンリケは、センターフォワードをもう一人手にすべく、夏の市場が閉まるまで交渉を続ける予定だ。

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