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日本代表 8年前

日本の次戦は急成長のタイ代表。特徴と攻略ポイントを現地記者が分析

9月1日からいよいよ始まった2018年のロシアW杯へ向けたアジア最終予選。初戦を落とした日本は、6日にアウェイでタイと激突する。近年躍進する東南アジアの雄はどのような戦いを挑んでくるのか。注目のメンバーなどを紹介したい。(取材・文:長沢正博【バンコク】)

text by 長沢正博 photo by Masahiro Nagasawa

元U17スイス代表のシャプイが20ヶ月ぶりに復帰

シャリル・シャプイ
20ヶ月ぶりに代表に復帰したシャリル・シャプイ【写真:長沢正博】

 サウジアラビア戦、日本戦に向けて招集されたタイ代表23名には、DFティーラトン・ブンマタン、FWティーラシン・デンダー、MFチャナティップ・ソングラシン(ともにムアントン・ユナイテッド)など、2次予選を戦ったメンバーがほぼ順当に選出されている。
 
 大きいのは、元U17スイス代表のMFシャリル・シャプイ(スパンブリーFC)が怪我から復帰し、タイが優勝した2014年のAFFスズキップ(東南アジアサッカー選手権)以来、約20ヶ月ぶりに代表に戻って来た点だろう。

 これまでタイは基本的に4-3-3というフォーメーションを採用してきた。テクニックとスピードを持つチャナティップらの中盤に、スズキカップで4得点とチーム最多ゴールを叩き出した彼が加わることで、どのようなパスワークが見られるのか注目したい。
 
 同じく離脱していたブリーラム・ユナイテッドのベテランDFゴラウィット・ナムウィセーが間に合ったのも、ディフェンス面では安心材料だ。その他、ディビジョン1のウボンUMTユナイテッドで活躍する身長184cmの大型FWシロート・チャットーンも初招集されている。

 一方で、当初はメンバーに名を連ねていたFWアディサック・グライソン(ムアントン・ユナイテッド)が、怪我で代表から外れてしまった。代わりに招集されたのはDFミカ・チュヌオンシー(バンコク・ユナイテッド)。これまでリーグ戦で14ゴールを挙げているアディサックの離脱によって、攻撃の駒が手薄になったのは痛い。

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