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本田圭佑 7年前

本田、悲惨に終わった今季初先発。試合から消え、先制点も献上。指揮官の期待を裏切り出場機会はさらに遠のく

ミランは現地時間25日、セリエA第10節でジェノアと対戦し、アウェイで0-3の完敗を喫した。本田圭佑は今季初の先発出場を果たしたものの、前半に守備のミスで相手に先制点を許してしまった。試合後、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は本田を擁護していたが、初先発の期待を裏切るパフォーマンスに次の出場機会はいつ回ってくるかは分からない。(取材・文:神尾光臣【ジェノバ】)

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

本田、今季初先発も…守備のミスで先制点献上

本田圭佑
今季初先発するも守備のミスでゴールを許してしまった本田圭佑【写真:Getty Images】

 頑張ってはいた。右ウイングとして起用されながら、右サイドバックとして出場したアンドレア・ポーリを後ろに追い越して裏をカバーする。前半アディショナルタイム、カウンターを許してゴール前まで攻め込まれた際、1対1で阻止した。ボールロストからカウンターになるシーンだって、いつもに比べれば少なかった。攻撃がうまくいかないなりに、少なくとも守備では貢献を果たそうとしていた――。

 ――いや、今回ばかりはそういう擁護もできない。前半11分の失点に関わっているからだ。攻撃面では、味方を走らせるパスもシュートもなし。そして味方に退場者が出てバランスをとりながら戦うべきシーンで、FWと交代をさせられる。今季初の本田圭佑の先発出場は、残念ながら期待値を下回るものに終わってしまった。

 まずは、前半11分の失点シーンから振り返りたい。ジェノアが高い位置でボールをキープし、エリア手前でMFトマス・リンコンが右クロスを入れる。この時ラインは整っていたはずなのだが、守備に参加した本田が一人オフサイドラインを超えてポジションを深く取っていた。これで本来オフサイドに取れたはずのニコラ・ニンコビッチが残ってしまい、ヘディングシュートを決められることになる。

 その間、本田は左アウトサイドからファーに飛び込んできたディエゴ・ラクサールを警戒しマークについていた。その意欲は買うが、ラインが整っていたことを確認していれば慌ててつかなくも良かったところだろう。

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