フランスサッカー連盟（FFF）は、今月開催されるロシアW杯予選と国際親善試合の2試合に臨むフランス代表メンバーを現地時間3日に発表した。マンチェスター・ユナイテッドに所属する20歳のFWアントニー・マルシアルは落選している。

　マルシアルは昨年夏に、10代の選手としては史上最高額となる移籍金でモナコからユナイテッドへ移籍して一躍注目を集めた。その3日後の試合でフランス代表にもデビューし、そのまま代表に定着。ユナイテッドでは公式戦17ゴールと結果を出し、EURO2016にも出場を果たすなど、順調なキャリアを歩んできた。

　だが2年目の今季は苦しいシーズンとなっており、ここまでプレミアリーグではわずか1得点。負傷の影響もあり、最近5試合では2度の交代出場のみにとどまっている。前線にはアーセナルのFWオリビエ・ジルーが負傷から復帰する一方で、マルシアルは招集外となった。

　ディディエ・デシャン監督は、マルシアルへの期待を失っていないことを強調しつつ、現状には満足していないことを認めている。「クラブの監督（ジョゼ・モウリーニョ）は彼にもっと期待している。私も同じだ。彼のやってきたことや能力を忘れてはいないが、今は本来あるべきレベルにはない」と、3日付の英メディア『スカイ・スポーツ』などが指揮官のコメントを伝えた。

　フランス代表は現地時間11日にW杯予選でスウェーデンと対戦。15日にはコートジボワール代表との親善試合を戦う。招集メンバーは以下の通り（カッコ内は所属クラブ）。

▽GK
アルフォンス・アレオラ（パリ・サンジェルマン）
ウーゴ・ロリス（トッテナム）
スティーブ・マンダンダ（クリスタル・パレス）

▽DF
セバスティアン・コルシア（リール）
リュカ・ディーニュ（バルセロナ）
ローラン・コシエルニー（アーセナル）
レーバン・クルザワ（パリ・サンジェルマン）
アディル・ラミ（セビージャ）
ジブリル・シディべ（モナコ）
ラファエル・ヴァラン（レアル・マドリー）
サミュエル・ウンティティ（バルセロナ）

▽MF
アドリアン・ラビオ（パリ・サンジェルマン）
エンゴロ・カンテ（チェルシー）
ブレーズ・マテュイディ（パリ・サンジェルマン）
ディミトリ・パイェ（ウェスト・ハム）
ポール・ポグバ（マンチェスター・ユナイテッド）
ムサ・シッソコ（トッテナム）

▽FW
キングスレー・コマン（バイエルン・ミュンヘン）
ウスマン・デンベレ（ボルシア・ドルトムント）
ナビル・フェキル（リヨン）
ケビン・ガメイロ（アトレティコ・マドリー）
オリビエ・ジルー（アーセナル）
アントワーヌ・グリーズマン（アトレティコ・マドリー）

【了】