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モイーズ、モウ率いる古巣マンUの現状に「私だけのせいではなかった」

text by 編集部 photo by Getty Images

デイビッド・モイーズ
サンダーランドのデイビッド・モイーズ監督【写真:Getty Images】

 サンダーランドのデイビッド・モイーズ監督は、古巣マンチェスター・ユナイテッドが苦しい戦いを強いられている現状について、ユナイテッド監督という仕事の難しさを改めて強調している。4日付の英紙『ミラー』が同監督のコメントを伝えた。

 エバートンを率いて好成績を収め評価を高めていたモイーズ監督は、ユナイテッドの伝説的名将サー・アレックス・ファーガソン氏の後継者に指名され、2013年にユナイテッド監督に就任。だが期待されたような結果を出すことはできず、1年目のシーズン終了を待たずして解任される結果に終わった。

 だが、その後も名門ユナイテッドは復活を果たすことはできていない。モイーズ監督の後を継いだルイス・ファン・ハール氏も、状況を大きく変えることはできず2シーズンで退任。今季から就任したジョゼ・モウリーニョ監督も安定した結果を出せず、ここまでの成績はモイーズ氏の率いたシーズンをも下回る数字となっている。

「ある意味では、モイーズだけが原因ではなかったということが示されているかもしれない」と現サンダーランドの指揮官は語る。「マンチェスター・ユナイテッドの仕事は、モウリーニョであれファン・ハールであれモイーズであれ、誰が引き受けても難しいものだ。おそらく同時代で最高の監督(ファーガソン氏)の後を引き継いでいるからだ」と、かつて自分自身にも託された仕事の大きさを強調した。

 とはいえ、モイーズ監督はユナイテッドを離れたあとも苦戦が続いている。レアル・ソシエダでは1シーズン目にはチームを降格の危機から救ったが、2シーズン目の成績不振で解任。今季から率いるサンダーランドでは10試合を終えて勝ち点2の獲得にとどまり、プレミアリーグにおける開幕10試合時点での史上最低成績を更新してしまったが、現地時間5日に行われたボーンマス戦でようやく今季初勝利を挙げることに成功した。

【了】

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