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高萩洋次郎所属のFCソウルがKリーグ制覇。劇的な”最終節決戦”を制す

text by 編集部 photo by Getty Images

高萩洋次郎
FCソウルの高萩洋次郎【写真:Getty Images】

 Kリーグ・クラシック最終節が6日に開催され、FCソウルが全北現代との直接対決による“優勝決定戦“を制して優勝を飾った。2012年以来4年ぶり6度目の優勝となる。

 今季のKリーグ・クラシックでは全北現代が首位を独走していたが、クラブ職員が2013年に審判に賄賂を贈って八百長を持ちかけた件で有罪処分を下されたことで、9月末に勝ち点9の減点処分を受けた。これにより、残り6試合で14ポイントだった2位FCソウルとの差は5ポイントに縮まっていた。

 その後の5試合で勝ち点8の獲得にとどまった全北に対し、FCソウルは4勝1分けで勝ち点13を獲得。最終節を残した時点で両チームは勝ち点67で並び、全北ホームでの直接対決で優勝を争うという劇的な状況となった。

 引き分けでは優勝できないアウェイのFCソウルだったが、59分に元韓国代表FWパク・チュヨンが値千金の先制ゴール。そのまま1-0で勝利を収めて優勝を飾った。FCソウルに所属する元日本代表MF高萩洋次郎もこの試合に先発出場している。

 2連覇中だった全北は今季33節まで無敗を守り、最終節を含めてわずか2敗しかしなかったが、不祥事による減点が響いて今季10敗のFCソウルにタイトルを奪われることになった。FCソウルは今季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝で全北に敗れて決勝進出を逃したが、そのリベンジにも成功した形だ。

 優勝したFCソウルと2位の全北は来季ACLのグループステージからの出場権を獲得。3位の済州ユナイテッドはACLの予選プレーオフに出場する。韓国のACL出場枠のもう1つはカップ戦優勝チームに与えられるが、決勝に進んでいるFCソウルが水原三星を下して優勝した場合には、MF増田誓志の所属するリーグ4位の蔚山現代が繰り上げでプレーオフ出場、済州がグループステージからの出場となる。

【了】

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