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自ら率いるチームの敗戦に金を賭け続けた監督、3年間の活動停止処分に

text by 編集部 photo by Getty Images

イングランド
イングランドのフラッグ【写真:Getty Images】

 イングランドサッカー協会(FA)は、賭博に関する規定への違反を犯したとして、フルーム・タウンのニック・バンヤード監督に2019年7月までの活動禁止処分を下した。9日に公式サイトで発表している。

 フルーム・タウンは、イングランドの7部リーグに相当するサザンフットボールリーグ・プレミアディビジョンに属するクラブ。バンヤード監督は2015年8月に就任した同クラブと、その前に率いていたポールトン・ローバーズで、自らの率いるクラブが“負ける“ことに金を賭け続けていたという。

 バンヤード監督は2014年9月から今年4月までに97回の賭博を行い、そのうち45回で自らのチームが敗れることに賭けていたとのことだ。フルーム・タウンは4月にFAからの調査を知らされた時点で同監督に資格停止処分を下した。FAは3年間のサッカー関連活動禁止および罰金3000ポンド(約39万円)の処分を言い渡している。

 9日付の地元メディア『サマーセットライブ』が伝えたインタビューによれば、バンヤード監督は賭けを行ったことを認めつつ、自らのチームの勝利に賭けたことも敗戦に賭けたこともあったと話している。だが「負けたいと思ったことはない」と述べ、意図的に試合に敗れようとした可能性は否定した。

 自らの出場する試合や指揮を執る試合であるかどうかにかかわらず、FAは選手や監督らの関係者がサッカーを対象とした賭けを行うことを一切禁じている。

【了】

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