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平均給与世界一のサッカークラブはマンU。Jリーグ平均はプレミアの”15分の1″

text by 編集部 photo by Getty Images

ポール・ポグバ、ズラタン・イブラヒモビッチ
ポール・ポグバとズラタン・イブラヒモビッチ【写真:Getty Images】

 世界のスポーツチームを対象とした選手の給料の統計調査によれば、現在のサッカー界で選手の平均給与が最も高いクラブはマンチェスター・ユナイテッドだという。イギリス「スポーティング・インテリジェンス」社が13日に調査結果を発表し、同社公式サイトや英紙『デイリー・メール』が結果の抜粋を伝えている。

「グローバル・スポーツ・サラリー・サーベイ(GSSS)」と名付けられたこの調査の2016年版では、7つのスポーツ、17のリーグにおける計333チームが調査対象。日本のJリーグやプロ野球も調査対象に含まれている。その調査結果によればユナイテッドのトップチームの選手給与平均額は約577万ポンド(約7億7500万円)で、バルセロナやマンチェスター・シティを抑えて現在のサッカー界ではトップだという。

 全体の1位はNBAのクリーブランド・キャバリアーズ、2位はMLBのニューヨーク・ヤンキース、3位はNBAのロサンゼルス・クリッパーズ。ユナイテッドは全体の4位、バルセロナは5位、シティは9位となっている。サッカークラブではその3チームに続いて、レアル・マドリー、チェルシー、パリ・サンジェルマン(PSG)、バイエルン・ミュンヘン、ユベントス、アーセナルが全体の50位以内にランクイン。Jリーグのクラブでは浦和レッズが平均28万8000ポンド(約3870万円)で、調査対象となったサッカークラブの中で110番目となっている。

 同調査の2015年版では全体の1位となったPSGを筆頭に、上位12チーム中8チームがサッカー、3チームがMLB、1チームがNBAという内訳だった。2016年版では12位までにサッカークラブは3チームのみとなり、NBAが8チーム、MLBが1チーム。ユナイテッドやバルサなど上位クラブの金額自体は上昇しているものの、それ以上にNBA勢が大きく金額を伸ばす結果となっている。米ドルと英ポンドの為替レートの変動による影響もあるとのことだ。

 選手個別ではレアル・マドリーのFWクリスティアーノ・ロナウドとバルセロナのFWリオネル・メッシがサッカー選手としては同率首位の年俸1898万ポンド(約25億5000万円)だとされている。3位以下にはマドリーのFWガレス・ベイル、上海上港のFWフッキ、ユナイテッドのMFポール・ポグバが続いている。グラツィアーノ・ペッレ(山東魯能)とエセキエル・ラベッシ(河北華夏)もトップ10に入り、ユナイテッド、バルサ、マドリーの3クラブと中国クラブ勢が上位を占める結果となった。

 調査対象に含まれた9ヶ国のサッカーリーグごとの平均給与では、プレミアリーグが平均約244万ポンド(約3億2700万円)で、2位のリーガエスパニョーラの約2倍と圧倒的。リーガと僅差で3位にセリエA、4位にブンデスリーガが続く。Jリーグの平均額は約16万ポンド(約2150万円)で、調査対象の中では最下位スコットランドリーグをわずかに上回る8位。メジャーリーグサッカー(MLS)の約3分の2、中国スーパーリーグ(CSL)の約4割、首位プレミアリーグの約15分の1という平均給与額だとされている。

【了】

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