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香川真司 7年前

ドルトに足らぬ創造性。香川、四度目のベンチ外が意味するもの

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「プランに完全に入っている」香川

香川真司
4度目のベンチ外となった香川真司【写真:Getty Images】

「後半に入って少しダイレクトプレーとか、そういう判断が早いプレーが出てきた時に、チャンスが出てきた」

 そう語る長谷部の「ダイレクトプレー」から決勝点が生まれた。ギンターのパスを長谷部がカット。「ダイレクト」でセフェロヴィッチに送る。一旦預けたフスツィからのボールを、セフェロヴィッチは「ダイレクト」でゴールを決める。ドルトムントはフランクフルトに1-2で敗北を喫した。リーグ戦では3度目の敗北である。6位に後退した。

 チームが最後までリズムを掴めなかったフランクフルト戦で、香川真司はベンチ外となった。前日会見でトゥヘルは「プランに完全に入っている」としながらも、足首に痛みを抱えていることも示唆している。

 痛みを抱えているのであれば、なぜ22日のCLレギア・ワルシャワ戦に香川がフル出場したのかは疑問が残るが、構想に入っているのであれば、コンディションの問題で遠征に帯同しなかった、といったところだろうか。

 もちろん楽観視はできないが、このフランクフルト戦での“ベンチ外”は、リーグ戦では4度目となるが、決して戦力外を意味するものではないだろう。ローテーション的な意味合いが強かったと言える。

 ロイスは本格的に戦線に復帰してきた。しかしローデ、デンベレ、ゲッツェら新戦力と連携を構築するには、まだ時間が掛かりそうだ。チームも創造性に欠いた。しっかりとした守備に基づき、狙いのはっきりしたフランクフルトを攻略し切ることはできなかった。
 
 次戦のボルシアMG戦までは、ちょうど1週間の時間が空く。コンディションをしっかりと整えれば、チャンスはあると言えそうだ。 

(取材・文:本田千尋【フランクフルト】)

【了】

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