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香川真司 7年前

ドルトムント、“CL後遺症”克服なるか。首位通過の勢いでウインターブレイク前に好循環へ。

現地時間10日にボルシア・ドルトムントはアウェイでケルンと対戦する。CLレアル・マドリー戦を引き分け、首位通過でベスト16進出を果たした。しかし、CL直後の試合には上手く入れずに“CL後遺症”に蝕まれている。今節対戦するケルンはエースのアンソニー・モデストが欠場予定。ドルトムントはCLでの勢いをブンデスリーガに持ち込むことができるだろうか。(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

“CL後遺症”の原因は「トレーニング」不足

トゥヘル
ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督【写真:Getty Images】

 好循環に入れるか。2016年12月10日のブンデスリーガ第14節、ボルシア・ドルトムントはアウェイで1.FCケルンと戦う。

 7日にアウェイでレアル・マドリーを相手に2-2のドローに持ち込んで、欧州チャンピオンズリーグ(CL)グループFを首位通過したドルトムント。ポーランド代表SBピシュチェクは「俺たちはレアル・マドリーの選手たちがただの人間だということを証明した」と息巻いた。

 しかし、そんなCLで得た手応えとテンションを、上手くブンデスリーガに持ち込めないのが今季のドルトムントだ。CL直後の試合に限って見てみると、リーグ戦の成績は5試合で2勝1分2敗。不安定な戦いを強いられている。

 11月2日のスポルティング戦の後の5日ハンブルガーSV戦では5-2と大勝し、“CL後遺症”を脱したかに見えた。ところが11月22日にレギア・ワルシャワに大勝した後の26日フランクフルト戦では、低調なパフォーマンスを見せて1-2で敗戦。トーマス・トゥヘル監督の逆鱗に触れた。

 もっとも“CL後遺症”の原因を、トゥヘルは例えば精神論で片付けようとはしない。ケルン戦の前日会見でトゥヘルは「理想を言えばもっと多くのトレーニングが必要だ」と本音を漏らした。週末、ミッドウィーク、そしてまた週末と、過密日程が続くドルトムント。国内外の移動やリカバリーに割く時間も考えれば、「トレーニング」に当てることのできる時間は限られてくる。

 欧州を転戦するCL出場チームならではの悩み。CLのアウェイから戻れば、1週間を掛けてじっくり対策を練ってきたブンデスのチームが待ち構えている。ケルン戦を前にトゥヘルは「我々は心の底からポイントがほしい。願わくは3ポイントだ」と息巻いた。

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