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香川真司 7年前

ドルトムント、“CL後遺症”克服なるか。首位通過の勢いでウインターブレイク前に好循環へ。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

ウインターブレイク前に好循環に入れるか

香川真司
今節も欠場見込みの香川真司【写真:Getty Images】

 しかし、そんなトゥヘルのテンションとは裏腹に、CBソクラティスとSBシュメルツァーのコンディションは万全ではないのだという。昨季CL王者と互角に打ち合った末の代償。特にフンメルスがバイエルンに移籍してから、守備の要として奮戦してきたソクラティスが不在となれば、大きな痛手だ。現在CBのポジションは最も層が薄い。スボティッチは戦列に復帰できておらず、バックアッパーを務めることのできる本職のCBがいない。

 そんな中で救いは、今季のブンデスリーガで13試合12ゴールを挙げ、得点ランク2位につけるケルンのFWアンソニー・モデストの状態も万全ではないことだろう。187cmの屈強なフィジカルと爆発的なスピードは、勢いに乗ると手を付けられない。

 一方、今季のケルンの得点18ゴールの内、ほとんどをモデストが決めている。モデストを欠くとケルンは途端に得点力が落ちる。『キッカー』誌によれば、モデストはドルトムント戦を欠場する見込みだ。

 ドルトムントも中盤は手薄の状況。香川真司、ゲレイロは変わらず戦線から離脱中で、前日会見のトゥヘルによれば、ゲッツェは膝の痛みでレアル戦に続いてケルン戦を欠場する。3日のボルシアMG戦のように、デンベレの“独創と閃き”が攻撃の鍵を握ることになりそうだ。

 ドルトムントは過去2シーズン、ケルンの本拠地ラインエネルギー・シュタディオンで勝利を収めていない。

 果たしてアウェイのケルンで勝ち点3を奪取して、ウインターブレイクを前に好循環に入れるか。

(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

【了】

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