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Jリーグ 7年前

水戸、残留争いもなく来季に繋がるシーズンに。主力を引き止めさらなる飛躍を【2016年Jリーグ通信簿】

今シーズンのJ2も全日程が終了した。この1年を振り返り、各クラブはどのようなシーズンを送ったのだろうか。今回は、13位でシーズンを終えた水戸ホーリーホックを振り返る。

シリーズ:2016年Jリーグ通信簿 text by 編集部 photo by dan orlowitz , Getty Images

若手も台頭。ベテランとバランスの取れた陣容に

水戸ホーリーホック
13位でシーズンを終えた水戸ホーリーホック【写真:ダン・オロウィッツ】

 昨季途中から監督に就任した西ヶ谷隆之監督がシーズン最初から指揮を執った今季は、昨季とは異なり残留争いに巻き込まれることもなく、13位でフィニッシュ。若い選手たちの台頭、平均観客数は今季も増加と来季に繋がるシーズンになったといえるだろう。

 上位陣との対戦でも内容は引けを取らず、もう一歩のところで勝利、勝ち点を逃してしまった。西ヶ谷監督の下、目指す方向性は間違っていない証明でもあり、来季以降も継続していくことが必要になるだろう。

 来季のさらなる飛躍のためにはその若手選手を中心に選手の流出を避けなければならない。昨季のオフには新里亮、馬場賢治、田中雄大などの主力選手が移籍してしまい、シーズン途中にも三島康平が松本山雅FCへと移籍してしまった。西ヶ谷監督は1からのチーム作りを余儀なくされた。

 右サイドを豊富な運動量で上下動することができる田向泰輝、左サイドハーフからチャンスを作り出す湯澤洋介などは確実に慰留し、今季築き上げたベースを保ちながら、来季に向けた積み上げを行いたいところだ。

 西ヶ谷監督の続投も決まった。若手選手の台頭に加え、ロメロ・フランクや船谷圭祐といった中堅、そして本間幸司、兵働昭弘といったベテランとバランスの取れた布陣となっているだけに、来季の飛躍のためにも主力の引き止め、そしてチームにプラスアルファをもたらすことができる選手を獲得したい。

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