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元英代表監督、スキャンダルでの退任から現場復帰。「乗り越えて前進を」

text by 編集部 photo by Getty Images

サム・アラダイス
クリスタル・パレスのサム・アラダイス監督【写真:Getty Images】

 クリスタル・パレスの新指揮官に就任したサム・アラダイス監督は、スキャンダルによるイングランド代表監督退任を強いられた経験について、「キャリアで最も暗い時期」だったと振り返った。24日に英メディア『スカイ・スポーツ』のインタビューに答えている。

 プレミアリーグで現在17位と低迷するパレスは、22日にアラン・パーデュー前監督を解任。その翌日にはアラダイス氏の新監督就任を発表した。

 アラダイス氏にとっては、9月にイングランド代表監督の座を追われて以来の現場復帰となる。EURO2016後に代表監督に就任したアラダイス氏だが、英紙『テレグラフ』の潜入取材により不正行為に手を出そうとしていたことを暴かれ、わずか2ヶ月あまりでの契約解消という失態を演じることになってしまった。

「(退任から)最初の4週間は、私のキャリアの中で最も暗い時期のひとつだった」とアラダイス氏は振り返った。「当初のリアクションは間違いなく、控えめに言ってもヒステリックなものだった。私も家族もそういう問題に対処しなければならなかった」と、過熱したメディア報道について述べている。

「だが時間が過ぎれば、そういう苦難も乗り越えて進んでいくものだ。この仕事を引き受け、クリスタル・パレスで再び良い監督になろうと決意することこそが、前進することだ」と新たな仕事への意気込みを口にしている。

 アラダイス監督は現地時間26日に行われるプレミアリーグ第18節のワトフォード戦から指揮を執る。降格危機に瀕するチームを救い、失った名誉を回復することができるだろうか。

【了】

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