リバプール、クロップの人心掌握術で日々進化。若き力で悲願のプレミア初優勝を目指す【欧州主要クラブ中間査定】

 2016/17シーズンの欧州サッカーも前半戦を終えた。タイトル獲得や昨季からの巻き返しなど様々な思惑を抱えていた各クラブだが、その戦いぶりはどのようなものだったのだろうか。今回はリバプールを振り返る。(取材・文:Kozo Matsuzawa / 松澤浩三【イングランド】)

2017年01月13日(Fri)7時20分配信

シリーズ:16/17欧州主要クラブ中間査定
text by Kozo Matsuzawa / 松澤浩三 photo Getty Images
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的確な補強と人員整理で収支もプラスに

サディオ・マネ
この夏の補強で最高額の獲得となったサディオ・マネ【写真:Getty Images】

 リバプールが昨夏に行ったのはピンポイントの補強と、長らく進まなかった余剰人員の整理だった。選手を売却して得た総額は約7000万ポンド(約98億円)に上った一方、獲得に費やしたのは約6700万ポンド(93億8000万円)。加えてマリオ・バロテッリやコロ・トゥーレといった高給取りを無償で放出するなど、収支バランスは改善された。

 支出面では、サディオ・マネ獲得で要した3500万ポンド(約49億円)が最高額。バロテッリやクリスティアン・ベンテケ、さらにジョードン・アイブも放出して手薄になった攻撃陣に、プレミアでの実績がありユルゲン・クロップ監督の哲学に合うスピーディーなアタッカーを加えた。

 また、センターラインの補強の必要性を感じていた指揮官は、過去数シーズンにわたりミスが目立ったGKシモン・ミニョレの競争相手としてマインツの有望株ロリス・カリウスを指名。CBも刷新して、マルティン・シュクルテルとトゥーレを放出する一方で、ブンデスリーガ時代から馴染みのあるジョエル・マティップとラグナー・クラバンで強化した。

 走力と得点力を併せ持つジョージニオ・ワイナルダムは、クロップスタイルのショートカウンターのサッカーに不可欠な攻撃的MFで、これまでのチームにはなかったタイプの選手だった。

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