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本田圭佑 7年前

ミラン、カップ戦でも主力温存せず逆転勝利。2人のウインガーが決定打に。本田はアップ命じられるも…

ミランは現地時間12日、コッパ・イタリア5回戦でトリノと対戦。前半に先制点を奪われたが、後半に2ゴールを奪って逆転勝利を収め、準々決勝に進出した。ミランのヴィンチェンツォ・モンテッラ監督はこの試合に向けて大幅なターンオーバーはしないと明言していた。そして、逆転勝利の決定打となったのはリーグ戦でも主力としてプレーする2人のウインガーであった。(取材・文:神尾光臣【ミラノ】)

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

ミラン、トリノ相手に劣勢の前半戦。先制許す展開に

ボナベントゥーラ
逆転ゴールを決めたジャコモ・ボナベントゥーラ【写真:Getty Images】

 前半27分、アンドレア・ベルトラッチのシュートをジョー・ハートがキャッチした直後、トリノの鋭いカウンターがミランの守備陣を切り裂いた。

 この冬にローマから移籍したばかりのファン・マヌエル・イトルゥベが華麗なターンで2人のマークを振り切り、右サイドにタイミングよく飛び出したマルコ・ベナッシにパスが出る。するとそこに、アンドレア・ベロッティが走り込みスペースを指差した。イタリア代表でもCFとして定着しつつある若手は巧みにポジションを取り、ミランの2CBの間のスペースをかいくぐってパスを受け、そのままシュートをねじ込んだ。

 ミランが攻めに来たところをカウンターで仕留めたという展開だったが、前半で多くのシュートを放ち内容でも優勢だったのはトリノだったのだ。「ヨーロッパリーグ進出を目指す上ではコッパ・イタリアも重要だ」と語っていたシニシャ・ミハイロビッチ監督は、このカップ戦に主力をぶつけて来た。アデム・リャイッチやダニエレ・バセッリも、繊細な足技で次々とチャンスを作る。正直前半は、果たしてミランとどちらが格上なのか分からない印象だった。

 もっともそんなに良いサッカーをしていても、奪った得点は1点だけ。チャンスを決めきれなかった彼らは、後半16分からの3分間で試合をひっくり返された。ペースが弱まった隙を突かれ、ミランのタレントたちにやられたのである。

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