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ヴェンゲル、FIFAの”オフサイド廃止案”に反対。「あまり関心が持てない案」

text by 編集部 photo by Getty Images

アーセン・ヴェンゲル
アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督【写真:Getty Images】

 アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は、国際サッカー連盟(FIFA)の技術発展部門責任者を務めるマルコ・ファン・バステン氏が打ち出した”オフサイド廃止”の提案に異論を唱えている。19日付の英紙『デイリー・メール』などが伝えた。

 元オランダ代表ストライカーのファン・バステン氏は、ドイツメディアのインタビューに対し、サッカーの改善に向けた様々な改革案を語った。PK戦に代わる「シュートアウト」や、選手を10分間の退場処分とする「オレンジカード」などに加え、オフサイドを廃止するというのも一つの案だという。

 ヴェンゲル監督は19日の会見で、これらの案についての意見を求められた。「変わること自体が良いのではない。本当の目標は改善することだ。提案の中には議論に値するものもあるし、あまり関心を持てないものもある」と同監督は答えている。

 オフサイド廃止は、ファン・バステン氏によればよりゴール機会を増やしてプレーをスペクタクルなものとすることが狙いのようだが、ヴェンゲル監督はこれに反対している。「オフサイドをなくすというのはあまり興味深いとは思えない案だ。オフサイドにより、チームは一体となって良いプレーをすることができる。タイトでコンパクトすぎると言う者もいるが、サッカーはいつもそういうものだった。守備陣は攻撃陣に対して問題を生み出し、攻撃陣は解決策を見つけ出すものだ」

 プレミアリーグではほかにトッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督やウェスト・ハムのスラベン・ビリッチ監督、エバートンのロナルド・クーマン監督などもオフサイド廃止の案に懐疑的な反応を示している。

【了】

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